揚水ポンプが空回り・・・

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先日、いつものように日常巡回から帰ってくきてしばらくしてから、監視室内に警報音が鳴り響きました。

監視盤を慌てて見ると、高架水槽に減水警報が出ていました。

当ビルの様なある程度の大きさの建築物になると建物の下部に貯水槽を、屋上に高架水槽を設置して、建物内の各テナントに水を供給します。

当ビルには、水を大量に使用するテナントもありますから、営業時間内に水が出ないなんてことになれば一大事です。

急いで現場に急行します。

 

制御盤を見ると減水のランプがついています。

緊急事態ですのでと、原因究明は後回しにして、強制的に高架水槽に水を送るように操作します。

すると、ものの数十秒で減水警報のランプが消えました。

屋上に行って高架水槽のマンホールを開けると、しっかり水は溜まっています。

とりあえず最悪の事態は回避されました。

 

落ち着いて、警報が鳴った時のことを思い出します。

 

あのときは・・・ 減水警報がででいたのに揚水ポンプが作動していたんだよな・・・

・・・あっ!

 

減水警報がででいた際に作動していた揚水ポンプを試験的に動作させて、圧力計を確認します。

圧力計が動きません。

 

ということは・・・、エアが噛んで、水が屋上まで上がっていっていないということか!

しかも、その状態でしばらく運転させてしまっているので、モーターが焼き付いていないか不安がよぎります。

 

揚水ポンプの空気抜きをおこない、ポンプ内に水を満たします。

エア抜き口からあふれ出した水が湯気をだしています。

モーターが空回りして熱が発生したところに水が入ってきたので、温められるのも当然です。

湯気ががなくなるまで水をあふれ出させて熱を逃がして、モーターの熱もなくなったようなので、起動させます。

 

グオーン、ゴオオオーー

いつものように揚水ポンプが作動しだしました。

圧力計も電流計も正常です。

 

よかった・・ 動いた・・・

 

その後、揚水ポンプのグランドパッキンを交換作業をおこない、あらためて揚水ポンプを作動させました。

グオーン・・・

正常に動いています。

またエアが噛むことの無い様に、しばらく気を付けておくことにして、揚水ポンプが起動するたびに確認することにしました。

 

とにかく大事に至らなくって良かったです・・・

 

お疲れ様でした