揚水ポンプの水漏れ

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揚水ポンプ作業1

揚水ポンプとは、屋上に設置してある受水槽にまで水を揚げる装置です。

通常は当ビルのような規模になると、高置水槽は必ず設置されていて、その水が落ちる引力を利用して各テナントに水を供給しています。

揚水ポンプが作動すると、正常に動いているかを知らせる計器があるのですが、その計器のアンペア・圧力の数値が通常の半分ぐらいになっていました。

この場合、たいていはタービンに空気が入ってしまって水を揚げることができない状態(エア噛みと言います)になっています。今回もタービン内の空気を抜く作業を何回か繰り返しましたら、正常に作動するようになりました。

その夜のことです。
深夜に別の作業をしていた社員がポンプ室が水浸しになっていることを発見
見ると、揚水ポンプからホースほどの太さで水が漏れています。

通常揚水ポンプからわずかに水がにじみ出ているのが正常状態なのですが、今回は明らかにおかしい・・・・
考えられるのはグランドパッキンの異常ですので、早急に交換作業を実施しました。

ナットを緩めて固着しているグランドパッキンをこじって外していきます。これを新しいパッキンに交換してまた固定して交換作業は終了です。

安全を確認して揚水ポンプを起動させます。するとパッキンから煙が・・・ ナットの締めすぎでした。揚水ポンプ作業2

締め付けの調整をしながら再び揚水ポンプを起動させます。アンペアの値も基準値です。

因みに揚水ポンプは2台設置されていて、仮に一台が故障して止まってしまってももう1台で水を供給することができます。ですから、ビル内の水が使えなくなることはありません。ですが、安全を考えるとこのような事態は早急に解決しなければなりません

一時はヒヤッとしましたが無事作業終了しました。

お疲れ様でした。